音を出す仕組みは物理的に説明出来ることが随分ありますが、それだけでは説明しきれない事が沢山あります。物理的な事だけでトランペットの演奏が出来るのならば、誰が吹いても同じ音にしかならないはずですが、現実的には一人ひとり違う音・違う吹き方があります。
口や歯などの身体的な違いや楽器の違いで音色は変わるでしょうが、一番大きな要因はイメージではないでしょうか?憧れの奏者や目指す音楽・楽器に対する独特のイメージ。これらが音色の違いとなって現れてくるような気がします。イメージの無い楽器の音はどうしても貧弱な音になってしまうような印象があります。
練習場所
トランペットって音が大きいし、小さい音ばかりで練習するのはあまりいいことではないと思います。そうなると悩むのが練習場所。自宅に専用の防音設備が完備されている家とかならいいでしょうが、あれは庶民には買えません。練習用ミュートも何個か買いましたが、あまりの抵抗感のため、使用を断念しました。あれ使ってるとすごく調子悪くなります(自分の場合)幸い、私の住んでいる所は地方の田舎町なので、自家用車で迷惑にならない場所を探して車中練習することにしました。少し、練習する体勢が悪いですが、今までよりは遥かに練習しやすいです。
ロングトーン
楽器を始めた頃とか、練習の初めにはロングトーンをしましょう、と、良く言われて、実際自分も訳もわからずただロングトーンしてました(やらされた)が、実際どうなんでしょう?いろいろ調べてみるとこの練習方法も賛否両論ですね。ロングトーンは絶対にしないという人や毎日必ずロングトーンという人もいて一体どっちなんだろう?と思います。ブレスコントロールという意味では一定の量・圧力で息を吐き続けるために必要な練習だと思いますが、やってみると以外にきつい練習なので、ハードなプログラムの時は、例え練習日でもやらない方がいいと私は思います。要は、目的が何か?で違ってくるのではないでしょうか。唇の柔軟性やウォームアップが目的なら、ただのばすよりも、いくらかのスラーの要素があったほうがより効果があるし、スケールをゆっくり練習する方が得られる物は多いです。スケールだけど、ブレスは一定に、と意識さえきちんとしていればロングトーンはあまり重要ではないのでは?と私は思っています。そのための基準としてスタンプやクラークのエチュードは効果的だと思います。
アーバン金管教本
言わずと知れたアーバンです。日本の金管楽器奏者の殆どは、この教本のお世話になっているのではないでしょうか?それほど有名で優れた教本だと思います。
いまさら説明の必要はないと思いますが、感想を一言「最初にこれを真面目に練習しておけばもっと上手になれたかもね・・・」
だって、基礎練習きらいなんだもん。
ラーントウプレイ トランペットコルネット教本
私が一番最初に手にした教本です。初心者向けの教本としては非常に優れた内容だと思います。さらに、この教本の優れた部分として、他のパートにも同じ練習曲が収録されている点です。すこし馴れて来た段階で、他の楽器を吹く友達と同じ曲でアンサンブルが出来るようになっています。楽しみながら練習するという点では。良い方法です。
かなりの人がこの教本のお世話になったのでは?
ウォームアップ
ちょっと調子が良くなってくると、1日の初めに楽器を手にした瞬間からハイトーンを吹いたり、大音量で吹いたりしてしまうものですが、必ずその後はものすごく調子が悪くなってしまいます。その度にウォームアップの重要性について考えるのですが、なかなかいい方法というものを見つけられません。プロ奏者であれば、そのための時間をきちんと取る事ができるのでしょうが、アマチュアで社会人ともなると、毎日決まった時間練習することが難しくなってきます。そういった状況で効率的なウォームアップ方法はないものか、こだわって研究していきたいと思います。