先日、Bachスペシャルマウスピース3Cを購入しましたが、その際、スロート(ボア)サイズを決めかねたので、思い切って2本購入しました。
リム・カップは3Cでスロートサイズを#25と#26の2本にしました。
スロートサイズの違いは、
一般に、スロートが太いと吹奏抵抗は小さくなり、スロートが細くなれば吹奏抵抗は大きくなります。また、
スロートが細いほど息のスピードが上がります。これはホースで水を撒く際、ホースの先端をつまむと水の勢
いが増すのと同じです。しかし、スピードが上がるから細いスロートが良いということではありません。 『流
速が上がれば圧力が下がる』という「ベルヌーイの定理」というものがあります。この定理をマウスピースの
スロート部で起こる現象に当てはめると『スロートを細くすることにより流速が上がれば、音圧が下がる』つ
まりは「細いスロートでは大きな音が出ない」と言えます。逆に言えば『スロートを太くすれば流速が下がり、
音圧が上がる』つまり、「太いスロートでは大きな音が出る」のです。
と、一般的には言えると思いますが、素人がホームセンターでドリル買ってきてゴリゴリ穴を広げても、絶対に良くなりません
むしろ、抵抗が増えて吹きにくくなって、さらに雑音が混ざるようになります。(体験談)
やはり、きちんとした工房なり、メーカーに依頼するのが確実です。これで何本のマウスピースを文鎮にしたものか・・・
#25と#26というと、標準よりも0.08ミリから0.15ミリほど太いということなんですが、「かなり」違います。
普段「息が詰まる感じがする」人ならば詰まりがなくなって鳴りやすくなると思います。ただ、ばて易くなります。
毎日ちゃんと練習してればさほど問題ないとは思いますが、サボるとかなり効きます。
この太目のボアと#24のバックボアの組合せは、かなり気持ちのいい鳴りを体験出来るので、ブレスの練習をきちんとしている人は是非吹いてみて欲しいです。
おかげで、ブレゼルとかアルティザンとかバックボアの太いマウスピースばかり集めるようになってしまいました。