口の形

一通り音が出せるようになって、曲を吹くことが楽しくなってくると、次に悩むのが「口の形」ではないでしょうか?いわゆる「アンブシュア」の事ですが、最近あちこちのネットを見てると、「アンブシュアから練習する」「アンブシュアからやり直さないとダメ」等の言葉を良く見ます。アンブシュアから練習する?なんか日本語が変なような気がするのは私だけ?おそらく、学校でそのように教えられてきたので、そのまま使っている言葉だとは思うのですが、少々勘違いをしていると私は思います。かくいう私も以前はそのような考え方からアプローチしていたため、出てくる音は常に硬く、金属的で冷たい、あるいは無機質な音と表現してもいいでしょうか。とにかく、「音楽」とは程遠い「音」を発していました。例えば、メジャーリーグのイチロー選手、松井選手、彼らは説明の必要もないすばらしいアスリートですが彼らのフォームをそのままコピーして同じ選手になれるでしょうか?ゴルフの宮里選手のスイングを真似して同じショットが打てるでしょうか?答えはどちらもダメでしょう。形だけ考えても、物事の本質を正しく捉えてなければ正解は得られないと私は思います。楽器演奏の本質とは?ズバリ、美しい音楽でしょう。トランペットならば、美しい音色でしょう。まず、考え方を変えないと何年たっても同じところをぐるぐる回る事になってしまいます。私がそうでしたから・・・具体的には、

・目標とする音色、フレーズを見つける
・自分の音色と比較して、自分はどうしなければならないか考える。
・さらに目標とする音色をしつこく聴く

この繰り返しではないでしょうか?
不思議と、人間の体は目指す方向に微調整してくれるもんです。あたまでっかちになる前に、とにかく良く聴いて、良く練習する事が上達する秘訣でしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です